2. 王様の剣-Caliburne-

 

運命を越えて

過去と未来を

掴み取れ繰り返す哀しみから

永遠の先に

目指すモノがあるなら

今、剣を抜け

 

目覚めた魂

光に潜む影

仮初の日々を

侵し染めていく

 

遥か剣に誓った

王と騎士の矜持と未来

今も忘れはしないと

また僕らは共に行こう

 

運命を越えて

現在を取り戻せるのなら

共に生きる仲間と力を合わせ

絡みつく闇を

切り開いていこう

今、剣を手に

 

4. 追憶の花

 

あの白く美しいあなたの肌を
重ねた ただ記憶の片隅にある

 

幻でもまやかしでも 浮かび消える儚き花
ただひたすら見つめている 飽きる事無くずっと

 

彷徨う色 移ろう色 心の穴埋める術は
まだ持たずに


柔らかい思い出 暖かな頬
手に触れ夢見た 温度はまだ此処に

 

幾度も繰り返す 安住の箱庭で
夢と踊る 堕ちてゆく 心乱すものは無く

 

追憶の白い花 いつまでも咲かせよう
香しい

 

あなたと過ごした記憶を
捨てられず 消せずに
囚われまた廻る

 

3. 紅と灯火

 

今宵も咲く華は
静かに深紅を攫ってゆく

 

刹那 剥がれ落ちる
気高き狂気に歪む仮面

 

永久の夢を与え

 

憐れ 命の灯火よ
常世の国を照らせ

 

闇を纏い消える

 

待ち望む夜明けの時と
目を醒ます君を

王は眠る

 

5. 裸の王様

 

夢の島では
腐った余聞が溢れているから頭がボヤけて
何もかもが
曖昧消沈深淵融解融解

 

醜い姿で
生きとし生ける事が罪

 

夢の島から
今でも拙く鈍やかな声で言葉を繋いで
見つめてます
脆くも崩れる諦めの絵面心に浮かべて

 

汚れを脱ぎ去る
事に理由がいりますか?

 

裸の体
自省の猛りはいつからか黒く心で膿みだし
成れの最果て
孤独に陥りただ一人だけの世界の王様

 

裸の王様
悪夢物語 終わらない

 

夢の島では
腐った余聞が溢れているから頭がボヤけて
何もかもが
曖昧消沈深淵融解融解


6. 茨冠の王

 

深緑の檻 揺れる
空を覆う 歪な天蓋
色彩を失くした森が歌う
冷たい風の子守歌

 

痛みや苦しみばかり
絶え続ける事で
何を護れるか
呪いを背負う身体で

 

祝福を忘れた愚かさは
流れゆく贖いの血になり
荊はまた 誓いを喰らい
穢れた魂は呪いを宿すだろう

 

眠り続けるその姿は
まるで 祈りにも似て
希望の光を待っている
鮮やかな血を流しながら

 

罪を重ねた群集は
恩恵を忘れた
未だ 彼は一人
呪いを背負い続ける.

 

焼け落ちた絵画は戻らない
灰になり 風に乗り 彼方へ
それでもまだ 荊はうねり
穢れた魂は輝きを増して 膨れゆく

 

煌びやかな古城は森に呑まれ
かつての記憶と共に崩れゆく
荊冠の王は玉座で眠る
それは神の裁きか それとも悪魔の慈悲か

 

愚かな群集は もう
犯した罪も忘れ
穢れた魂は

 

荊を造り続ける

 

祝福を忘れた愚かさは
流れゆく贖いの血になり
荊はまた 願いを喰らい
穢れた魂に呪いを宿す

 

偽りの平和に生かされて
流された贖いを知らずに
それでもまだ 懲りずに今も
穢れた魂は罪を重ね 生きていく