Black Order~絶望~

1. Hate~祈り・望み~

 

繰り返した 心を殺し

消えない罪悪感に惑いながら

重ね合わせた 熱の行方は

白く消える声が隠してゆく

 

繋ぎ留めるだけなら

何も 望まなければ

この夢は覚めず 繰り返すの?

振り翳した 偽物の想いは

やがて嘘を忘れ 成り代わり

そうして手に入れた立ち位置で

誰も救われる事は無く

 

信じるのは楽だった

真実も偽りも意味は無く

ただ 裏切られる事だけを

いつだって信じていたから

 

都合のいい事だけを

手繰り 紡ぎ 人は

それを運命と呼ぶんだ

全てを棚に上げてまで

 

全てが怖くて 優しささえ

未来なんて 何も見えないまま

誰にも見つからない場所で

ただ 明日を待っていた

 

貴方の優しさだって ほら

私は素直に受け取れなくて

苦手な笑顔で 今日もまた

祈る 明日に背を向け

 

希望なんて無くて

祈りさえも届かない

明日さえも見えない

暗闇の中で救いを待つだけ

2. 静寂の國

 

A

被さるは平温の 有意義に揺らめく

優しさと買い被る 土塊の夕餉で

B

刻々一刻、幾何具象的に

秒刻み 盲いては 愛憎

S

首のみで見る 重い自由の

その価値に問う 答えは皆無

悟り求める 視界閉ざせば

硫黄漂う 雨降り頻る

A2

安寧を履き違う 敬虔な愚者達よ

嗅ぎ分ける術を以ち 暗澹の和毛を

B2

赤白黄色でモノトーン描く

過ぎ去りし 微睡みに 諂笑

S2

夢にまで見た 静寂の國は

程通り越す 相次ぎの虚無で

異形するまで 此処に在れたら

境の先で 接吻を交そう

S3

だけど見えない 静寂の國は

ただ遠いまま 霞ゆくままで

削がれて落ちてく 希望が尽きたら

思わず漏れる 言霊

「絶望。」

 

3. 僕はこの絶望を愛と名付けた

 

僕はこの絶望を愛と名付けた

 

深く閉ざされた 孤独な破壊者

赤く焼けた 終わる世界

 

僕に何ができる? 貴方なら壊せる

僕はどうすればいい? 全てを愛せ

僕は破壊者だ 貴方なら救える

 

それが救いなら それも惡くない

惡魔でもいい

 

遠く 遠く 果てるまで

全てのものを愛し 壊すまで

 

貴方を選んだ 私を憎めばいい

そうすれば私は ずっと傍にいれるから

 

僕は貴方を許しはしないだろう

この悲しい世界 共に生きよう

 

遠く 遠く 果てるまで

この絶望を 愛と名付けた